2019年04月03日

第8回 防災ママカフェin一宮を訪問しました。

訪問日時:平成31年3月12日(火)
訪問先:子育て支援団体irie fam(あいりーふぁむ)
訪問者:市民協働課 伊藤

 子育て支援団体irie famが主催するイベント「第8回 防災ママカフェin一宮」を訪問しました。会場には小さなお子様連れのママや、もうすぐ出産を迎えるママなど、子育て世代の多くのママが来ていました。さらに、ママ以外にも地域の役員の方なども来られており、合わせて25名ほどが参加され、防災に対する意識の高さを感じました。
 内容は、第1部「ママのための防災ワークショップ」、第2部「親子で体験!!防災食試作&試食」と続きました。

【講師と内容】
 主催者挨拶の後、一般社団法人スマートサバイバープロジェクト特別講師 かもんまゆ氏が講師を務められました。氏は、東日本大震災で被災したママと子どもたちへの物資支援を機に、ママ支援コミュニティを設立し、現在は乳幼児ママ向け防災講座「防災ママカフェ」を全国で開催されています。子どものいのちを守るためのリアルな情報と知恵を、映像やスライドを使って分かりやすく説明されました。
 
(第1部)ママのための防災ワークショップ
 まず、東北、熊本の大震災を経験した乳幼児ママによる震災のリアルな体験談が紹介され、そのママから知っておきたい防災の知恵を学びました。
ここ数年で東北、熊本、北海道、大阪北部など様々な地域で震災が起きていますが、2018年(平成30年)に震度5弱以上の地震が日本で10回も起きています。たまたまこの東海地方では起きていないが、日本全国どこでいつ大地震が起きてもおかしくない状況であることを、また、地震が起きた時は家族全員が揃っているとは限らないことを念頭に置く必要があることを話されました。特に2018年(平成30年)6月18日に起きた大阪府北部地震は、午前7時58分に起きました。この時間は、多くの家庭だと夫が出勤した直後であり、家にはママと子どもしかいません。夫は助けに来てくれません。というより、大地震ではすべてが分断されて、“助けに行きたくても行けない”というのが正しいのかもしれません。では、この状況でだれがこの子を守るのかというと、それは子どもの一番近くにいるママしかいないのです。ママの準備と行動に子どもの命がかかっており、この状況では誰もママの代わりにはなれないことを認識しなければならないことを話されました。
リアルな体験談では、震度7のその時、ママと子どもたちはどうだったかという生の声を多く聞きました。大地震が起きた時、まずママがすること、翌日からママがすること、その後の生活でママがすることをそれぞれ学びました。特に、子どもの食べ物は重要であるということを話されました。いざという時、大人は我慢できても、子どもはそうはいきません。防災食などを備蓄していても、子どもはまずいと思ったものは食べません。子どもは「非常時だから」という事情が分からないため、大人のように我慢ができないのです。そもそも、被災時に水や食糧は簡単には届きません。届いたとしても、他の人と違ってそれを受け取るのにママは子どもを抱いて何時間も並ばなければならない・・・。こんなことができますか、と。そのために、ママは子どもが日頃口にしているものを十分に用意しておくことを、特にアレルギー対応が必要な子どもの場合、届く食糧にアレルギーは考えられていないため、自分の子どもにあったものを用意しておく必要があることを話されました。
 食べ物以外にもあると良いものを話されました。目を洗う用の水、マスクは必須です。あれこれ必要なものがあるからといって、そんな重いリュックは持てないことも知っておかなければなりません。ママが持てる荷物の重さはせいぜい10kgまでで、子どもを一人抱いたら残り5kgしか物を持てません。備えておく防災用リュックも5kg程度の重さにしておくことを話されました。
大地震が起きた地域で必ず聞く言葉、それは「まさか・・・」や「あの時・・・」です。でも、その時はもう遅いのです。そうならないために、大地震が来る前にママがしておくこと、備えや行動を学びました。

(第2部)親子で体験!!防災食試作&試食
 被災を経験したママから、「子どもはまずいと食べない」「何で食べられないものを備蓄したのか」という声がありました。こうしたことから、親子で実際に防災食を試食して命を繋ぐ「食」を再確認しました。実際に加熱材を使って調理し防災食の試食を行いました。簡単に暖かい物ができました。そして、親子いっしょに美味しくいただきました。

(実際に使ったもの)
・2Wayごはん・・・入れる水の量によって硬さを変えられる米
・発熱材&加熱袋・・・少量の水を入れると短時間で100℃になる
・缶入りパン・・・・・子どもにも食べやすいしっとりしたパン

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(作り方)
@水を入れた「2Wayごはん」のチャックを閉じ、発熱材と
ともに加熱袋に入れる。
A加熱袋に少量の水を入れチャックを閉じる。
B加熱袋の中が100℃に上昇し、20分程度でできあがり。
C缶入りパンとともにいただきます。

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【講師の かもんまゆ さんに聞きました】
 今日のこの場所のように、見ず知らずの男性、女性、高齢者、子ども、乳幼児が一緒になって長期間生活する、これが避難所のイメージと思ってください。子どもがいっぱいいる、これが避難所であり、子どもの声がうるさくて当たり前なのです。避難所は、不特定多数のイライラや、不安な大人でいっぱいです。皆がやり場のない怒りを子どもに対してでも容赦なく平気でぶつけてきます。避難所生活はママにとって想像を絶するつらさであり、とてつもなく不衛生でした。大地震が来たら、何もかもが思うようにはならないことを知って欲しいです。
 「地震の前はこうだと思っていたけど、実際はこうだった・・・」被災者の具体的な生の声を聞くことが一番参考になります。“被災地”に対し、この地方は“未災地”であり、まだ大地震が来ていないだけです。「“今、一宮市に大地震が起こったら一宮もこうなるのよ。あなたは子どもを連れた状態でこの映像の中に置かれてどう生きていきますか?”ということを、実際に被災した先輩ママが教えてくれています。こんなに多くの答えを教えてくれているのに、これでも対策をしないのですか。」と言いたいです。特にアレルギー対応など、必要なものは子どもによって違います。自分の子どもに必要なものは、ママが用意してあげてください。
 いざという時、子どもは大人を信じています。その大人が正しい知識を持ち、必要な備えをしてください。

【主催団体代表の鈴木さんに聞きました】
 地震に備えて何をしたらいいのか、この問いに対し画一的な正解はないと思います。誰もが同じではなく、人それぞれで答えが違っていいのです。ただ、何もしていないのはダメです。大事な我が子を守るため、今日を機に今一度、自分の家庭での備えや体制を見つめなおしてほしい、このセミナーに参加したママたちにとって、それに気付くきっかけになってほしいと思います。さらに、この意識が一宮市のもっと多くのママに広がることを望みます。


【最後に】
 このセミナーは参加する価値が大いにありました。地震に対する備え等、一般的な話を聞くことはあっても、ママ目線での話は初めてでした。避難生活は、成人目線で考えられがちであり、乳幼児目線での必要なことや、それを守らなければならないママにしかわからない大変さがわかります。ママ自身はもちろんですが、ママの大変さを理解するためにも男性や地域の方などもこの話を聞いてほしいと思います。
 このセミナーでは、地震や津波といった当時の映像も多く紹介され、目を覆いたくなるものばかりで胸の痛む想いでした。この映像の場面に今、自分が置かれたら自分は何ができるのだろうか、さらに自分が生き延びるだけでも精一杯なはずなのに、さらに親として子どもを守ることができるのだろうか、と考えさせられました。この映像を見て、大地震が来たら何もかもが思うようにならないことを痛感しました。このセミナーに参加された方の備えに対する意識が大きく変化することを願います。
 「ママが知っていれば守れるいのちがあります」この想いを伝えるため、講師のかもんさんはこのセミナーを各地で開催しており、開催回数は230回以上にもなるそうです。もし、このセミナーがどこかで開催されることを知ったら、ぜひ参加してみてください。大抵の方は、地震に対する自分の考えの甘さに気付かされるでしょう。

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2019年03月25日

東日本大震災支援全国ネットワーク会議に参加しました。

東日本大震災支援全国ネットワーク会議に参加しました!

 2019年1月30日(水)東日本大震災支援全国ネットワーク「3.11の今がわかる会議in名古屋」に参加しました。こちらの会議は個人フェイスブックからの情報でした。
 この会議には定員100名のところ、官公庁、企業、NPO法人のほか、大学生や一般市民など112名が参加され、開会挨拶で東日本大震災支援全国ネットワークの代表世話人でもありNPO法人レスキューストックヤードの栗田さんが挨拶されました。
 来賓挨拶では、復興庁参事官の原田さんや、名古屋市長の河村さんがお話しされ、話題提供では、岩手・宮城・福島から3つの事例報告があり、災害発生時に家族が亡くなっても仕事をこなさなければならなかった様子、避難所から仮設、仮設から災害公営住宅に移り変わることで、コミュニティが分断されている様子を聞くことができました。パネルディスカッションで会場からの質問も受けるなどして内容の濃い3時間30分でした。


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●東日本大震災支援全国ネットワーク(JCN)とは?
 東日本大震災における被災者・避難者への支援活動に携わる団体(NPO、NGO、企業、ボランティアグループ、被災当事者グループ、避難当事者グループ等)で形成される全国規模の連絡組織です。

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●参加して(安田)
 2011年3月11日、一宮市本庁舎1階にてパート事務員として業務をしており、ゆっくり大きく揺れ、自分がめまいを起こしたのかと思いました。15時で仕事を終了して自宅に帰りテレビを付けた時の津波にのみこまれる衝撃は忘れることはできません。
それからというもの何もできず、現地にボランティアに出向くこともできず、震災の4年後2015年3月観光に訪れたとき、現地の方からの「忘れないでほしい」メッセージは今も常に心に置いています。
 今回の会議に参加することで、被災地の現状を知ることができました。被災地のNPO法人代表から「募金やボランティアをして心がすっきりしましたという言葉をよく聞きますが、勝手にすっきりしないでほしい。私たちの問題はまだ終わってない。意識はしていてほしい。」というメッセージは大変響きました。ひきつづき、今後もこの地域でできることを行っていきたいと思いますし、情報に敏感でありたいと思いました。

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以上の資料は、一宮市市民活動支援センター防災文庫に置いてありますで、ぜひご覧ください!
posted by iCASC at 14:14| 防災文庫