2022年03月29日

音楽工房 ichinote「弦楽器を楽しむ!レクチャーコンサート ヴァイオリンのおはなし」に訪問しました。

訪問先:音楽工房 ichinote主催
「弦楽器を楽しむ!レクチャーコンサート ヴァイオリンのおはなし」
2022年3月21日(月曜日)(訪問スタッフ 宇佐美)
一宮市博物館にて

春分の日差しの下、ウグイスのさえずりが聞こえる一宮市博物館で開催されたレクチャーコンサートは手探りで始まりました。

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弦を弓でこすって音を出す楽器はもともとヨーロッパには無くて、ペルシャから持ち込まれたそうです。その後、ヨーロッパで独自に進化して現在のヴァイオリンとそのファミリーになっていきました。

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このコンサートで使われたのは、16世紀から18世紀にかけて使われたバロック・ヴァイオリンとバロック・チェロです。「音楽の父」と称されるヨハン・ゼバスティアン・バッハ(1685-1750)が集大成したと評されているバロック音楽の時代に使われていました。

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一宮市北今で弦楽器工房を営む池尻雅博さんのおはなしと、磯部真弓さん(ヴァイオリン)と小野田遥子さん(チェロ)の演奏で、ヴァイオリンの起源から、ヴァイオリンファミリーが育っていった歴史を紹介されました。

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コロナ禍で様々な活動が制約される中、音楽は当たり前のように行われていた演奏会が開催できなくなり、不要不急のものであるかのように扱われました。当たり前が当たり前でなくなったときに、自ら動いてみようと音楽工房ichinoteは2021年4月に活動を始めました。

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オリナス一宮で開催するコンサート、各所で開催するサロンコンサート、今回開催したレクチャーコンサートのようにテーマを持ったコンサートを行ってきました。この1年ほどの活動はいろいろと勉強になったと小野田さんは話されます。
このレクチャーコンサートは専門的になりすぎたところがあったことと、世代が混ざり合っていることで対応がむずかしかったことを課題にあげられました。2回開催したコンサートで、1回目に発生した課題を2回目にはちゃんと修正されていました。

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コンサート終演後の会場では、若い演奏家のたまごが池尻さんに熱心に質問していました。子どもたちとのかかわりを広げていくことは音楽工房ichinoteの大切なテーマです。
現代のヴァイオリンやチェロよりも低めにチューニングされた楽器と柔らかなガット弦の音色は五感で感じられ、心に深くしみ込んできます。音楽工房ichinoteがめざす「だれもが気軽に音楽を楽しめる日常生活」を一宮市で実現できる日が早く来るといいですね。
5月7日(土)にはサロンコンサートが予定されていますし、今後も定期的にさまざまなコンサートを開催していくことを計画されています。詳細は音楽工房ichinoteのウェブサイトで。

音楽工房ichinoteのウェブサイトはこちら▼
https://ichinote.wixsite.com/website

情報サイトはこちら▼
https://www.138npo.org/info/group/kihon.php?group_id=548
posted by iCASC at 11:51| インタビュー(訪問事業)