2019年11月20日

議会・まちおこし委員会の代表の返町さんにお話を伺いました。

2019年度訪問事業No.210-16
訪問先:議会・まちおこし委員会
2019年10月30日(水曜日)訪問第2回 センター担当:安田

■団体活動のきっかけと成果について
 この活動をはじめたきっかけは、一宮市議会で議員の方々が一宮市を良くするために素晴らしい質問をたくさんしていた「一般質問」に感動したからです。感動や楽しい思いでずっと傍聴を続けてきました。しかし、何年も経ってくると、行政に対しての質問や要望だけでなく、議員の方々(議会自体)にもっと活動してほしいと思うようになりました。
 平成26年に、一宮市議会が日本一の市議会になり全国から視察者が訪れる市議会になってほしいと思い、市民活動団体「議会まちおこし委員会」を発足。以前から、一宮市議会や各議員の方などに議会だよりの発行、学校での議会報告会の開催、全体協議会の要望をしており、平成30年6月には「議会だより138」第1号が発行されました。先日行われた令和元年9月定例議会の内容は第7号として報告され、一宮市広報と一緒に配布されました。
 議会を批判するためだけでなく、議会を盛り上げ、議員の方々にやる気を出してほしいと応援の気持ちをベースに活動しており、議会終了後には、議会の傍聴や市政への想いなどを報告書として作成もしています。

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■団体代表の返町さんにお話を伺いました。
 近年、世の中が激変して民主主義が壊れかけている気がしますが、良くも悪くも、行政や議会などの変化は少ないと感じます。世界と比べると、日本は変化しづらい、一度決めたことは変えにくいイメージです。地方議会(市町村)は身近に感じるものなので、市民を置き去りにしないような議会であってほしいと思います。
 これから、頭のいい人やAIなどが有利になり、弱い人が追いやられていく、また生活保障がなくてどう生きていけばいいのか迷うなど、一層格差社会になるかもしれません。
政治などに関心を持たなくても、自分も社会を動かす一員だと実感してほしいですし、希望が持てる生活が送れるよう、みんなで考えることが大切だと思います。
 現在、私は年金生活ですが、その分を自らが動いて還元したいし、若い世代を応援したいと思っています。
 議会報告会や議員とふれあう機会を中学校や高校でおこなってみるなど、将来、有権者になる子どもたちにリアルに感じられる環境づくり、市民に議会見学などで開放するなど、市民として活動していきたいと思っています。

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■メンバーの丹羽さんにもお話を伺いました。
 誰かがしなければならないことをおこなっていると思っています。わたしたちはよい時代に生きてくることができました。これから若い人たちが大変なので、少しでも力になりたいと思っています。継続は力になります!
(議会まちおこしメンバー:男性3名、女性12名、計15名)


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■取材して(スタッフ:安田)
 ご両親の影響で中学生のころから様々な方の演説会などに足を運んでいらっしゃったと語る返町さん。国民のため・市民のために動こうとしている方がどのような考えをもっていらっしゃるか、自分が生活する街のことを考える環境や政治を知りたいという想いが子どものころからあったそうです。
 多くの議員さんと接する機会が多そうですが、好きな議員さん、嫌いな議員さんありますか?と質問したところ、きっぱりと「ないです!個人的につきあっているわけではないですし、議員の方、それぞれお考えがあり、一部分を切りとって判断したりもしません」とお話してくださいました。
 団体設立当初は、団体活動について、意見の食い違いがありましたが、今回の市議会での団体活動の様子を拝見したり、代表やメンバーの方にゆっくりとお話を聞いたりすることで、次世代が大変な時代になるかもしれない、何よりも子どもたちがよりよい社会で育っていけるようなお手伝いをしたいという熱く優しい想いに触れました。
 多くの市民が議会を傍聴されて、市政に関心をもつことが重要ですので、今後は学生向けの議会見学ツアーや一般向けレクチャー付き議会傍聴ツアーなどを市民団体が行ってもいいのではと感じました。
posted by iCASC at 13:04| インタビュー(訪問事業)