2019年10月10日

「保育楽しも〜会」の活動へ訪問しました!

令和元年度訪問事業No.201-7
訪問先 保育楽しも〜会
2019年7月20日(土曜日) 担当:野田・今福

●保育楽しも〜会(一宮市民活動情報サイトより)
【活動目的】
 子どものパワーって、すごい!
 子どもは、未熟だから大人である私たちが援助し、指導していかなければならない、と多くの大人が、思っています。しかし援助や指導も必要ですが、過度の援助や指導は子どもが、その子らしく健康に生きることを妨げることがあります。私は保育園で20年以上勤務してきましたが、恥ずかしながらそのことに気が付いたのは、つい最近です。きっと私だけではなく、他にも課題を持ちながら悩み、日々子どもたちと向き合っている保育士がいると思います。そんな保育士の仕事を支援、応援し、子どもたちの健全なパワーを社会へつなげられたらと思い活動しています。
【活動内容】
子どもたちのパワー復活への道
・その1
 若い保育士や保育士を目指してがんばっている学生に、困った時には気楽に相談できるような、そんな場所を作ります。
・その2
 若い保育士や保育士を目指してがんばっている学生に、現場で役立つスキルを伝授したり、保育に役立つグッズを貸し出したりします。

保育楽しも〜会(一宮市民活動情報サイト)
https://www.138npo.org/info/group/kihon.php?group_id=472

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●プレミアムプロボノプログラムin東海
 現役ビジネスパーソンが、企業人ならではの知識やスキルを活かした「プロボノ」として、非営利活動を行う団体(NPO)を支援するプログラムです。プロボノメンバーが支援先団体の課題認識を共有しつつ、企業で培った知識・技能・経験を適切に提供し、その支援全体を通じて社会に貢献することを目的としています。NPO理解の事前研修を受講した提携企業社員が、チーム(約 5 名)で支援に臨み、企業にとっても「企業の社会的責任(CSR)」を果たすことにつながるため、無償での支援活動が可能となっています。
 保育楽しも〜会は、現在このプログラムを受けており、団体の活動に関する多くの知識やスキルを習得しているところです。

※プロボノとは(ウィキペディアより)
各分野の専門家が、職業上持っている知識やスキルを無償提供して社会貢献するボランティア活動全般。また、それに参加する専門家自身。
語源:ラテン語で「公共善のために」を意味する pro bono publico の略

 プロボノが支援に入ることで、団体の課題や悩みに対し、企業人の専門知識やスキルを活かしたアドバイスや支援を受けられるだけでなく、性別、年齢、立場等の違いから、団体メンバーだけでは気づかない視点の意見やアドバイスをもらえたり、新たな人脈やネットワークとつながることができたりします。また、団体を知らないプロボノへ活動の説明をすることで得られる気づきから、活動の説明をするスキルが高まります。


●この日の活動について
 一宮市市民活動支援センターの会議室内で保育楽しも〜会代表の伴野さんが制作した保育に役立つグッズを貸し出していました。3名の保育士の方が参加。他にお手伝いで2名の方とそのお子さん2名(小学生)、プロボノ4名の方がいて賑やかでした。
 みなさん机に並べられている手作りグッズを実際に手に取り触ってみたり、団体や他の参加者の方と話したりしていました。参加者の中には、ご自身で制作したものを伴野さんに見てもらいアドバイスを受けている方もいました。

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●活動終了後、保育楽しも〜会代表の伴野さんとプロボノのみなさんへインタビューを行いました。
【保育楽しも〜会 代表:伴野さん】
Q. プロボノに入ってもらった感想は?
A. 保育士視点では見られない様々な意見がもらえてすごくよかった。
特に、活動を知ってもらうためのヒントをもらえたのがよかったと感じる。

Q. プロボノと協力して解決したいことは?
A. 課題はたくさんある。例えば、活動を開催する回数が少ないので、開催候補日の出し方や目的をもう少しはっきりさせることなど。プロボノさんに入ってもらって課題が表面化して見えてきた。

【プロボノ4名】
Q. 今回参加されたきっかけは?
A.
・実際にプロボノに参加してみて、社会に対する問題をしっかり見てみたいと思ったから。
・プレミアムプロボノプログラムin東海の協力企業だから。
・会社自体がCSR活動の推進に積極的であり、支援を通じて人と繋がり成長につなげたい。リーダーシップの育成にも役立つと考えたから。
・研修の一環と捉えていたが、さらに勉強と社外からの刺激を受けたかったから。

Q. 実際に参加されてみた感想は?
A.
・直接現場で話をすることによって見える事、伝わってくることが違ってきた。損得勘定抜きで動く人のモチベーションが高いことを改めて知った。こういったところに人が集まる事がすごいと感じた。
・保育士支援のイメージがつかなかったが、現場を見て保育士が抱えている問題が見えてきた。この活動がもっと広まってほしい。
・伴野さんと直接お会いしたことでエネルギーを感じた。来てよかった。
・今回サービスを提供する人、される人を実際に見ることができてよかった。伴野さんの活動が保育士の助けになっていることを再確認した。

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●今後の予定
「お話グッズ貸し出し・ワークショップ(人形づくりなど)」
日時:
10月11日(金)18:00〜19:30
10月26日(土)13:30〜15:30
11月8日(金)18:00〜19:30
11月23日(土)13:30〜15:30
12月13日(金)18:00〜19:30
※日時は変更することがあります。
ホームページのお知らせ、または、ライン@にて変更次第お知らせします。
場所: 一宮市市民活動支援センター 会議室
参加費: 500円〜(内容により変動します。お問い合わせください。)
お申込み: 予約なしで大丈夫ですが、心配な方はメールまたはホームページの問い合わせからお申し込み下さい。
メール: hoikutanosiku@gmail.com
ホームページ: https://hoikutanosiku.wordpress.com/

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●活動にご協力いただける方、募集中!
◎貸し出しで使うエプロンシアター作成のボランティアにご協力ください。
皆さんの協力のもと、貸し出しグッズの充実につなげたいと思います。制作お手伝いのボランティアは、保育士でなくても大丈夫です。また、お子さんと一緒に参加でも大丈夫です。
◎家で眠っている毛糸や刺繍の糸などの手芸用品、パネルシアターなどの作りかけなどをご寄付ください。
◎作り物を手伝ってくださるボランティアの方や企画などを含めいろいろな内容で気が付いたことをコメントしてくださる方を募集中です。


●活動訪問とインタビューを通して感じたこと
 活動終了後、プロボノのメンバー内で今回の活動のフィードバックを行ったり、代表の伴野さんを交えて感想や今後どのように団体を発展させるか、課題を解決していくか等を話されていたので、今後の保育楽しも〜会さんの活躍が楽しみです。
 プロボノという企業の目線で様々なアドバイスを受ける場面を見て、1つの物事に対して当事者以外の目線で意見をもらうことも大事ということを学びました。市民活動に対してより多くの人が関心を持ち、活動が発展してほしいという気持ちも強まりました。
 また1時間にわたる活動で、プロボノの方々が積極的に保育楽しも〜会の参加者などにインタビューをしている姿が印象的でした。今、保育士における問題は何か、子どもに対しどういったものが欲しいか等を実際にヒアリングすることで見えてくる事があると感じました。
 今回の活動を訪問して、実際に足を運ばれた保育士の方が、保育楽しも〜会が制作したグッズに大変関心を持っておられ、この活動が現役の保育士にとって助けになっていることを実感しました。(野田)

posted by iCASC at 18:46| インタビュー(訪問事業)