訪問先:(療育サポートプラザ・チャイブ)
2018年12月16日(日)訪問第1回(担当:木全保枝)
アスペ・エルデの会の尾張支部であるルミナスクラブ主催のクリスマス会を訪問しました。
●アスペ・エルデの会とは
アスペ・エルデの会は、発達障がいをもつ子ども達の支援の場で自助会。専門家養成や発達支援についての啓発・発信点・研究機関を総合的に目指していく「生涯発達援助システム」です。
月に2回、奥町公民館で勉強会のようなかたちで集まりの場を設けています。2階では子どもたちが学生ボランティアと専門家と一緒にワークを行い、1階では親が待機しながら交流の機会をもっています。一宮市市民活動支援センターでは茶話会を開催しています。
●訪問の経緯
明治ホールディングス株主の「寄贈選択制度」により、全国の障がいのある児童の支援団体ほか合計250団体等へ日本NPOセンターを通じてお菓子の寄贈が実施されました。
一宮市市民活動支援センターからは5団体を推薦しました、承認された団体の一つアスペ・エルデの会では、お菓子をクリスマス会で配布することになったので、その様子を拝見させていただきつつお話をうかがいに北丹町にある療育サポートプラザ・チャイブへお邪魔しました。
●クリスマス会の様子
多目的室には大学生ボランティアと、小学生から中学生の子どもたちが集まっていました。室内はにぎやかにクリスマスの飾りつけがされ、ボランティアがトナカイやツリーの恰好で現れるなど、笑いのあふれる和やかで楽しい会でした。
進行は学生ボランティアが担当し、後方に臨床心理士2名が参加。対象年齢を超えた年上の会員と保護者も見守るかたちでした。
クリスマスリースづくりや、的あてゲームなどのプログラムで時間いっぱい楽しみました。
これから先にやることが明確にわからないと動きだせない子のために流れをチェックリストにしてホワイトボードに貼り出したり、作業中に急に止められない子のために「のこり00分」と声掛けをしたりする基本的な対応のほか、特性を持つ子どもたちが困らないような配慮が随所にされていました。
寄贈のお菓子は、サンタさんのお手伝いゲームでもらったお菓子引換券で帰りにお菓子の袋詰めをしてもらえるようになっており、配布にも趣向をこらしていました。


●小川さんとのお話
最初の印象で児童数に対してずいぶん大学生ボランティアが多いなと感じましたが、これは放課後デイなど受け入れ先が乱立し入会する子どもが減ってしまっていることと、希望する学生の受け入れを制限したくないためとのこと。学生に関しては、将来的に発達障がい支援に関わる道に進まなくても、理解のある地域の大人になってもらえれば良いなと考えているためとのことでした。
子どもたちは困っていることがそれぞれ違い、対処法も様々。決まったボールペンしか使えないためほかの筆記用具では文字が書けない子、音の情報が入りすぎてしまうためヘッドホンに見えるノイズキャンセラーを必要とする子など。見た目ではわからない障がいなので、文献などで得られる知識があるのと、実際に困っている知り合いがいるのでは関わりの気持ちが変わってくるだろうなと感じました。
在籍中、それぞれの児童に1人づつ担当の学生ボランティアがつくことで、学生は障がいを持つ子どもとのかかわりの勉強になり、支援を必要としている子どもは他人に相談をする練習をしているとのこと。お互いに助け合う関係ができていることがすばらしいと感じました。
大学生ボランティアとのつながりの歴史は長く、当初学生として参加して専門家になってからも引き続き関わっている方もいらっしゃるとのことでした。
●新入会員募集
ルミナスクラブでは、新入会員を募集しています。
いっしょに活動してみませんか?
http://www.as-japan.jp/luminous/nyukai.html