2019年01月09日

「琴城流大正琴琴枝秀会」一宮市立北部中学校で行われた大正琴演奏指導を訪問しました!

H30年度訪問事業No.188
訪問先:琴城流大正琴琴枝秀会(一宮市立北部中学校)
日時:2018年12月7日(金曜日)センター担当:安田

●琴城流大正琴琴枝秀会
 音楽(大正琴)を通して一宮市民の方々が明るく豊かな心を持てるよう、発表会や福祉施設の慰問訪問のほか、また日本の伝統芸能を学ぶ教育の一環として一宮市内中学校での大正琴演奏指導なども行っています。

●大正琴のルーツ
 大正琴は、愛知県名古屋市大須出身の森田吾郎氏によって、大正元年に日本で発明・発売されました。
 明治30年頃まだ海外旅行が珍しい時代に森田氏は欧米諸国へ訪れ、音楽が日常生活に溶け込んでいる様子に感銘を受けました。当時、日本の学校では、オルガンやピアノなどを用いて学習しており、家庭では琴や三味線しかなくて、学校と家庭の音楽環境に違いがありました。またピアノは大変高価であったため、もっと安く購入できる楽器を作りたいと思い、小さいころから発明と音楽が好きだったこともあって、日本人に身近で自身も用いていた二絃琴を基本に海外で巡り合った英文タイプライターのボタン装置とを組み合わせ、鍵盤付き絃楽器を考案しました。

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●日本の伝統芸能を学ぶ教育の一環としての大正琴演奏指導
 2018年12月7日(金)、一宮市立北部中学校で琴枝秀会のメンバー3名が演奏指導を行いました。
音楽室には約40台の大正琴が並び、授業が始まる前にすべての大正琴をメンバーが調律。授業開始前の8時45分ごろから続々と生徒が入ってきて、着席するなり慣れた手つきで左手でボタンを押し、右手でピック(爪)動かし軽快に弾きだしました。

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 この日は、1週間おこなってきた総まとめの日。大正琴のルーツや音楽理論のおさらいも含めた授業で、曲は「オーラ・リー」などを復習しながら、先生と生徒でアンサンブルをしていました。
北部中学校での授業は最終日でしたので、楽器の搬出を生徒や先生が手伝いをされていました。このあとは、丹陽中学校に搬入するとのことで、楽器の移動は大変な作業だと思いました。

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●9月9日は大正琴の日です。
 この日は、毎年各所で大正琴の演奏会が開催され、名古屋で生まれたことをお祝いしながら、大須観音境内では「大正琴大祭」が行われます。大須には、琴城流宗家家元の鈴木琴城さんと株式会社鈴木楽器製作所によって建てられた石碑もありますので、ぜひご覧ください。

●取材して
 大正琴は1台で和音は奏でることができないため、先生と生徒が一緒になり、それぞれのパートを交代しながらアンサンブルで演奏します。仕上げとして全生徒で演奏する様子は圧巻でした。
 現在は一宮市内の中学校19校のうち4校で指導をしています。過去には生徒からの感想文を綴った冊子をいただいたことがあるとのことで、約10年間にわたる活動の継続や生徒と交流することが活動の糧になっているそうです。「大正琴に触れる機会も限られるので、今日は最後だという思い込めて弾いてね」という先生の言葉を受けて、真剣に弾いている生徒さんたちの姿が印象的でした。
 講師を務めた琴枝秀会の安田さんが「大正琴はシルバー楽器とも言われていますが音感がなくても弾ける楽器。大正琴に出会ったらぜひ触ってほしいし、音を奏でてほしい」とお話しされていました。
(一宮市市民活動支援センター 安田)
posted by iCASC at 13:25| インタビュー(訪問事業)