2018年06月17日

一般社団法人妊活サポート協会Sazukari「かみさまとのやくそく」上映会を訪問しました!

H30年度訪問事業No.171
訪問先 一般社団法人妊活サポート協会Sazukari「かみさまとのやくそく」上映会
2018年5月12日(土曜日)訪問第1回

一般社団法人妊活サポート協会Sazukari主催のイベント、「かみさまとのやくそく」上映会へ参加し、代表の谷川さんにお話を伺いました。

●発足のきっかけは?
私自身、20代後半に結婚してからなかなか子どもに恵まれませんでした。その時「こういうことってあまり話せないから、話せる場所があるといいな」と感じていました。約10年後、無事に子どもを授かることができ、出産後に自分の経験を生かして、同じような思いで悩む女性をサポートしたいとサークルを立ち上げました。広報をしてメンバーを募り、連絡をくれた方とは事前に喫茶店でお話を聞き、その後メンバーとして月1回の交流会に参加してもらうという流れでした。人数はだいたい4〜5人で時々メンバーが入れ替わるような感じでした。妊娠される方もぽつぽつと現れ、お腹が大きくなる前にサークルを卒業するという決まりになっていました。ただ、サークルメンバー全員が妊娠に至るわけではなく、活動する中で「このサークルが重荷になっているのでは・・・」という思いになる時期がありました。そこで、毎回サークルメンバーで日程調整をして決めていた「次回」を決めないようにして様子を見たところ、メンバーから声が掛かることはありませんでした。一旦活動を休止し、決められた日ではなく自分のタイミングで来られる場にしたいと思い、準備を始めました。そんな時、心理学に出会い学び始めました。妊娠できずに悩む方に必要だとこれまでぼんやりと感じていたことが、メンタル面でのサポートとして必要なことだと確信に変わっていきました。
ある日、サークル活動中に広報した誌面で連絡先を知り、メモをしたがその時は連絡できなかったという方から連絡がありました。「今、どうされていますか?」という内容でした。その時はサークル活動を休止しているような状況だったのでその旨を伝えましたが、必要としている人、この活動に関心を持っている人がいるんだと感じました。それを機に、これまでのような一人ではなく「同じ想いを持つ仲間とより多くの人を支えたい」と2017年9月に法人を設立し、活動を開始しました。

●印象的だった事例があれば教えて下さい。
団体立ち上げ前のサークル活動のことですが、無事妊娠された方が胎児の成長に関して言われた医者の言葉で堕胎をするか悩んでいた時、サークルのメンバーに別の医者を紹介され、別の選択肢を得て無事に出産することができた女性のことが印象的です。自分だけではその時に思いつかなかったセカンドオピニオンという選択をすることができていました。人と人が繋がること、情報交換はとても大事なことだと痛感しました。
また、活動を通して私が感じたことですが、不妊や妊娠に関する情報や知識で頭や心が疲れている方、独りで悩んでいる方が多いように思いました。パートナーとの話し合いができていなかったり、家族からの期待が女性側だけに集中したり・・・妊活は女性だけの問題と思われがちです。

●活動目的や内容について教えて下さい。
検査をしても不妊の原因が明確ではなく、なかなか結果が出ずに悩んでいて、でも「子どもを授かりたい」と妊活をがんばっている女性のメンタル的なサポートや人と人が繋がる場を提供したいと考えています。妊活に悩みがんばっておられる方の少しでも力になれたら、希望になれたら…。そして、一宮市がさらに多くの赤ちゃんとお母さんの笑顔に溢れることを目指しています。このような妊活サポートを通して、一宮市や日本の少子化問題の解決に少しでも貢献することを目的としています。
不妊の原因はいろいろですが、妊活にストレスは大敵。妊活ライフをもっと楽しんでもらいたいです。何かひとつでも経験者の体験やサポートが役に立てばと考えています。共感できる人の言葉じゃないと届かない。だから経験者がサポートしたいです。また、パートナーや家族など周りの人の理解も大切です。
団体立ち上げ後、「交流会」を企画して参加者募集をしていますが、個別で妊活中の方の紹介を受け、会ってお話を聞いたりすることもあります。誰に話していいのかわからない、誰にも話せないという方は、まず相談でいいので気軽に連絡してほしいです。
今回「かみさまとのやくそく」上映会を初開催し、予想を上回る応募をいただきました。今後このような企画で活動の広報をしつつ、子どもを授かりたいと前向きにがんばる女性が必要としている企画、一歩踏み出しやすい企画、パートナーや家族など周りの人の理解を促進する企画を計画していきます。
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●団体で困っていることは?
サポート側となってくれる経験者と繋がりたいです。同じ経験をしているからこそ伝えられること、助けられることがあると思っているので、地道に声をかけ、想いを伝えていきたいと思っています。
また、こちらから日程を指定しての会ではなく、相談したいときにいつでも来られるような場にしたいと考えているので、そのための活動拠点が欲しいです。しかし活動資金もないので、その部分でも悩んでいます。

●今後センターに期待することは?
活動の相談に乗ってもらえたり、気にかけてもらえることはとても有り難いです。引き続き今後も相談に乗ってほしいですし、いろいろな情報をいただけると嬉しいです。今後ともどうぞよろしくお願いいたします。

●「かみさまとのやくそく」上映会に参加して
こちらの映画は胎内記憶と子育ての実践をテーマにしたドキュメンタリー映画で、お子さんがお母さんのお腹の中にいたときの記憶や、その前の記憶を話したり、絵に描いたりする様子、それを受けて子どもに対する気持ちや子育てが変わったというお母さんの言葉などが流れていました。産婦人科のお医者さんや前世記憶について研究している大学教授が中心となり、子どもたちやお母さんから聞き取りを行っていました。お話や絵はある程度共通していて、「一人だけ神さまみたいな人がいるよ」「自分は光の玉みたいなかたちをしていてそれがたくさんあったよ」「テレビみたいなものにお母さんが映っていて、ママを選んで滑り台でママのお腹に入ったよ」「人の役に立つために生まれてきたよ」といった内容でした。正直とても不思議で信じられないところもありましたが、実は私の甥も幼少の頃に胎内の記憶と思われる話をしていたので全く信じられない話ではなく、むしろ甥と同じように話す子たちがいるんだと驚きました。映画内で産婦人科のお医者さんは「これが事実かどうか証明することはできていないですが、子どもたちの言うことを信じて問題ありますか?子どもたちの言葉を否定する必要はないのではないでしょうか。その言葉を信じて、子どもはお母さんを選んで人を幸せにするために生まれてきた。だからお母さんは幸せでいることが大事。そして持って生まれた子どもたちの能力を伸ばすような子育てをしてほしい。」と話していたことが、とても印象的でした。この映画をみると、人にも自分にも優しくなれるような気持ちになりました。
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posted by iCASC at 16:43| インタビュー(訪問事業)