令和2年度訪問事業No.227-9
訪問先:はぴふるクラブ
2021年2月7日(日) はぴふるクラブ事務所
■はぴふるクラブとは
発達障がいを持つ人とその家族の悩み相談を中心とした支援と、一般の方々に発達障がいについての理解を促す活動をされています。
情報サイトはこちら▼
https://www.138npo.org/info/group/index.php?group_id=384
事務所を訪問し、代表の谷口さんにお話を伺いました。
■団体立ち上げのきっかけ
発達障がいを持つ子供2人の親として様々な経験をされてきた谷口さん。子供の絵や写真の展覧会を開いた時に、発達障がいに関する悩みを抱える人々から相談を受けることが多かったそうです。
”発達障がい”という言葉自体はほとんどの人がわかるようになった現在。しかし谷口さんから見ると、言葉ばかりが先行して、結局どういうものなのか、実際にどうしたらいいのかという理解が進んでいないのだそうです。
「私の経験が、より多くの方々の発達障がいへの理解や、本人と家族の安心に繋がったら…という思いから、団体立ち上げました。」と話してくださいました。
■団体の活動紹介
・着物で小物づくり(月に2回程度)
まずは人を集めるきっかけとして、和裁学校に通われていた谷口さんが教える、着物リメイク講座を開いています。


↑事務所の花壇や倉庫にはラベンダーなどの香りのよいハーブがたくさん!
着物地で作ったサシェ(匂い袋)の中に入れることも…。
・発達障がいの講座(年に1回程度)
発達障がいについて教材や講演などで周知活動を行っているTOSS(Teachers’ Organization of Skill Sharing)の方を講師に招いて講座を開き、参加者が正しい知識を身に付ける機会となっています。
・作業所(今年の秋開所に向けて準備中)
最近は、作業所を作るために動かれています。発達障がい者と、彼らに接する人同士の情報・感情共有の場所作りとして計画されています。

作業場になる予定の場所を見せて下さいました。立派なひな人形や、息子さんが撮影された写真、娘さんが書かれた詩画など作品を飾ったギャラリーがあります。
「障がい者にとって家庭と作業場、そしてもう1つの場所があると良い」という谷口さんの思いと共に、これから人が集まる場所にできるよう、様々な工夫をされているのがわかりました。

今後も引き続き、着物で小物づくり講座を月2回程度開催し、作業所の開所準備を進めていかれるそうです。
■団体を訪問して
取材中、谷口さんの娘である絵美子さんが書いた詩を見せてもらいました。内容から、絵美子さんが今まで経験されてきたもの、感じて来られたことが伝わってきました。
しかし読み手が感じるだけではなく、実際にご本人と会って話してみるということが、発達障がいを理解する一歩目なのではないかと思います。
“発達障がい者” ではなく、まずは発達障がいを持つ “一人の人” を知りに出かけませんか。


(スタッフ:魚住)
posted by iCASC at 13:39|
インタビュー(訪問事業)