令和元年度訪問事業No.205-11
訪問先 ピンクリボンヨガ
2019年7月29日(月)・8月2日(金) 担当:長尾
●ピンクリボンヨガのがん患者会向けヨガお試し講座に訪問しました!
通常は乳がん患者を対象に開催していますが、今回は病院の催しとして、がん患者会向けのヨガを依頼されたとのこと。このヨガは様々ながん患者とその家族を対象とし、椅子に座ったままできることを中心とした家でもできるヨガとしてプログラムしたそうです。
●ピンクリボンヨガとは(いちのみや市民活動情報サイトより)
【活動目的】
一宮市内には、乳がん患者(経験者)同士が悩みを共有したり、コミュニケーションを気軽にとれる場所が少ないのが現状。多くの方々が不安を感じ、抱えながら日常生活を送っています。ピンクリボンヨガという心のケアも同時に行うヨガを通して、悩んでいる人が元気になれる場を作りたいと考えます。ヨガを通じた、乳がん患者(経験者)の支援を目的とします。
【活動内容】
毎月2回、基本第1・3月曜日、心と身体をほぐすヨガとお茶会で参加同士の交流を図っています
ピンクリボンヨガ
https://www.138npo.org/info/group/kihon.php?group_id=341●ヨガを実際にやってみて
ヨガをするのは人生で初めてだったので、はじめは少し緊張していましたが、呼吸を意識してヨガをするうちにリラックスしていました。一つ一つの動作を次はこうしますと声を掛けてくれていたため、初めてでも難しくありませんでした。またこの動作にはこういう効果がありますと教えてもらう事で、意識して動作ができ、効果があったように思います。
今回の講座ははじめてやるヨガプログラムのお試し講座だったので、終わった後に感想を代表の岡崎さんへ伝えました。それを熱心にメモを取っておられて、参加される患者さんのことをしっかり考えているのだなと感じました。
●一緒に参加したサポーター山内さんの感想
意識してたくさん呼吸を行いました。日常と違うため、息継ぎが難しかったです。吸う時間より吐く息を長くしていくので、上手に配分するのが特に難しく感じました。腕がちょっとあがらないので辛かったけど、徐々に持ち上げたらできるようになりました。プログラム内で耳のマッサージも行いました。耳のマッサージをあまりやったことがなかったので、やってみて気持ちがよく、とても新鮮でした。椅子に座ってのヨガは姿勢を保つのが少し大変でした。寝転んで身体を引っ張るのは気持ちがよかったです。
はじめてヨガをやったのですが、時間があればもっとやりたいと思いました。ゆっくりしたじんわりした動きは体によいと感じました。慣れるまでは持久力が要ると思いました。

代表の岡崎さんにインタビューしました!
●活動を始めたきっかけ
自身が乳がんになりとても不安だった時、誰かと話して安心した、という経験を元に活動を始めました。
乳がんだと言われた時誰かと話したいと思いましたが、繊細な話題のため身の周りで乳がんになった人を探すのは大変でした。手術をする前は患者会にも入りにくく、一人だとこれからどうなるのだろうかという不安が募るばかりでした。私がしているヨガ教室の生徒に偶然乳がんの経験がある方がいて、その方と話せてとてもホッとしました。それからピンクリボンヨガという乳がん患者さんが集まってやるヨガがあることを教えてもらい、自分でもやれるのではないかと思い、この活動を始めました。
●活動の内容
乳がんの患者や経験者と、ヨガを通してみんなが交流する場所になれるように活動しています。乳がんの再発期間は10年間と他のがんよりも長く、ただ集まって話すだけの会では段々と繋がりが疎遠になっていくことが多いため、長い期間、様々な乳がんに対しての不安を減らし、また他の乳がんの経験者と話す事で安心し、情報を集められる居場所作りをしています。
また10月はピンクリボン月間なので、みんなに検診に行ってねと声を掛け、簡単な啓発運動をしています。
●課題
情報を発信するのが難しいと感じています。大きい病院にチラシを置いてもらうように頼んでも、なかなか実現が難しいです。やはり病院に通っている患者さんが一番不安に思っているだろうし、相談できる場所を探していると思うので、助けを必要としている方に情報が届くようにするにはどう広報したらいいかを考えています。
●今後の展望
細く長く、これからもこの活動を続けていきたいです。活動をしているとメンバー間でまだ治療中の方に昔使ったウィッグをあげるなど、助けあいが生まれています。参加者みんながもらった恩を次の人に送れるように、助けあいの輪が連鎖して広がっていけばと思います。
●訪問した感想
代表の岡崎さんより、今度開催するがん患者会向けのヨガの体験をしてみませんか?とお声掛けいただいたことが今回の訪問のきっかけで、貴重な体験をさせていただきました。
乳がんは早期発見できれば90%以上治る病気といわれていますが、それでも発症した方はとても不安になると思います。そんな時に経験者の方と交流する機会があると心強く、とても患者さんの支えになると思いました。もっと広く必要な方に活動を知ってもらえるために、センタースタッフとして何かお手伝いができたらいいなと思います。
posted by iCASC at 17:17|
インタビュー(訪問事業)