訪問事業記録
H29年度訪問事業No.164
訪問先 一宮アレルギっ子サークルくれよん(場所)尾西生涯学習センター5階料理実習室
2017年10月30日(月曜日)訪問第1回 センター担当:安田
●団体紹介
一宮アレルギっ子サークルくれよんは、アレルギー児を育てる保護者や栄養士、看護師、保育士などの方々がアレルギーの知識を共有しています。悩みを打ち明ける話し合いの場を設け保護者の不安を減らしたり、アレルギーに対する偏見をなくすことで住み良い生活環境づくりを目指したりという活動をしています。
例会を毎月開催したり、子ども関連のマルシェなどに「アレルギー相談所」を出店したり、アレルギー児の給食環境をより良くするために給食センターへ足を運んだりしています。
また、防災関連フェアなどに参加し「アレルギーと防災」についても活動しています。
●誰もが食べられる「炊き出し実習」
2017年10月30日(月曜日)、尾西生涯学習センター5階料理実習室で開催された「炊き出し実習」にお伺いしました。
この事業は、平成29年度日本郵便の年賀寄付金の助成を受け、アレルギー支援ネットワークが主催し、一宮アレルギっ子サークルくれよんが共催で開催され、アレルギー児を育てる保護者や防災関連団体の方などが参加されました。
はじめに、アレルギー支援ネットワーク理事であり、防災士である中西里映子さんが、過去の震災時にアレルギー食の流通はどうだったのか、また食べ物だけでなく避難所生活でのストレスなどで喘息やアトピー性皮膚炎なども出やすくなることなど、様々な事例を取り上げお話をされました。
その後、6グループに分かれ炊き出し実習へ。メニューはアレルギーを起こしやすい7大アレルゲン(卵、牛乳、小麦、そば、落花生、えび、かに)を除いて米粉を使用した「米粉すいとん」。出汁は魚などを使用せず野菜のみ。誰もが食べられることをテーマとして調理をしました。
また、管理栄養士で小児アレルギーエデュケーター仲佳代さんからアルファ化米の試食や説明、また調理した際に利用したものを並べるなどして食品表示がいかに大切かという話もありました。
調理後は各グループでメニュー表を作成。小さな子どもなど、誰でも理解できるよう趣向を凝らしたメニュー表づくりをされていました。
今回の炊き出しでは、安心安全な表示がなされ、また安心安全シンプルで美味しい味付けにみなさん笑顔で食事をされていました。
●「一宮アレルギっ子サークルくれよん」定例会
一宮近郊でアレルギっ子育児をしているママたちとの情報交換やおしゃべり会をしています。お子様連れ歓迎ですので気軽に参加してください。
日時:毎月1回午前10時〜12時
場所:療育サポートプラザチャイブ多目的ルーム(一宮市北丹町)
連絡先:ichinomiyakureyon@yahoo.co.jp
facebookグループ「一宮アレルギーの会くれよん」
※開催日時や内容はお問合せください。
●取材して
米粉すいとんを試食させていただきましたが、米粉のすいとんはもちもちと弾力があり、ツルっとした食感でお腹もちもよく、汁は煮込んだ野菜の出汁がシンプルで優しく、とても美味しくいただきました。また誰もが食べられる炊き出しは、みなさんで調理しながら様々な会話をお聞きできて身体も心も温かくなりました。
最後の振り返りでは、参加者の皆さんが日々の苦労や不安など感想をお話しされました。震災時に余儀なく避難所生活を送ることになる際は、炊き出しは食を満たすだけでなく、工夫次第で復興までの生活を支える支援となることなど、今まで気づかなかったことや気を付けた方がよいことをたくさん学びました。
アレルギーに関して周りの方々に理解いただけるよう、また協力していただける方を増やすなどして、コーディネート力を備え寄り添えるような存在であるよう心掛けたいと思いました。(安田)

posted by iCASC at 15:39|
インタビュー(訪問事業)