H26年度訪問事業No.66
訪問先 見晴台学園 保護者の皆さん
2014年11月1日(土曜日)センター2周年記念イベント会場にて

●導入
中学卒業後に学ぶための進学先がない発達障がいの子どもや学習障がい児のために、LD(学習障がい)親の会の仲間が中心となり、1990年に学園をたちあげました。
最初は名古屋市南区に、次は移転して刈谷に、そしてさらに移転した現在は名古屋市中川区に土地を借りて、みんなでお金を出し合って建物を建て運営しています。
たちあげから現在までに、中等部や小学生のための土曜教室、就労準備をする人のための自立支援センター、昨年はさらに学びたい生徒たちの受け皿として大学を開校し、対象年齢を広げ続けています。
見晴台学園の名称の由来は、最初に学園をたちあげた場所の地名からとりました。
第41回博報賞「特別支援教育部門」、文部科学大臣奨励賞受賞。
受賞活動『保護者との協働によるLDなど発達障がい児のカリキュラム・授業づくり』
現在、生徒数33名(男子17名・女子16名)、教職員数20名(パート・非常勤講師・支援スタッフ含む)
●一宮市市民活動情報サイトの登録内容に異動はありますか?
活動日が増えましたので追加しておきます。
●最近の活動のようすを教えてください。
10月に「みはらしだいまつり」として、近くの柳森公園で文化祭のような催しを行なっており、親・生徒・地域の方が参加しています。
仮装パレード、模擬店やお化け屋敷、グミ屋さんなど様々な出しものがあり、学園ではじっくりと一学期から準備を始めています。
学園の生徒の多くは、小学校時代こういった行事で見ているだけになってしまっていた立場の子どもたち。
ひとり一人が主役になり、考えてつくり上げる工程は大変ですが、子どもの心の成長がとても大きく素晴らしい経験となります。
ただし、自主性を尊重し、「やりたい」と言ったことは出来る限りやりたいようにやらせてあげているため、サポートする教職員や保護者の負担は大きいです。
例えば前日に思いついたことでも、できるかぎり実現できるよう奔走したりもしています。
●今後の活動予定や皆さんにお知らせしたいことは?
11月9日(日)には入学説明会がありました。
今年度は25周年プロジェクトとして様々なテーマの講演を行なっていますが、12月7日(日)にも発達障がいセミナー(高校生のお子さん対象の内容)があります。これまでの講座では、親や教員も勉強する機会を得ることができました。

●今、活動していく上での課題や、最近困っていることは?
お金の面。学校法人ではないので公的な補助がおりません。また、卒業しても生徒が資格を取ることができないというのも課題の1つです。
あとは、親が事務的なこともしており、時間的な拘束や負担が大きいことですが、それは逆に親同士の知り合いが増えたり、自然発生的な相談会の機会となるという良い面もあります。
●今後の展望、数年後の姿などを教えてください。
今から10年後に現在借りている土地を返さなくてはいけないので、その後どうするか?というのが課題です。実際にはその時には在校生は居ませんが、次の世代の為に考えておきたいと思います。
●一宮市市民活動支援センターに対するご意見やご要望をお願いします。
こういった取り組みの学校があることをもっと知ってもらいたいので
イベント参加やチラシ配架など広報に協力してもらえるのはありがたいです。
●これから他団体と一緒に協力して、やりたい事業やイベントはありませんか(一宮市市民活動団体や他団体との協働)
勉強会などできれば…。
●その他何かありましたら。
(保護者の立場から)
父母立の学校であり、また親が運営をサポートしていることもあって意見が伝わりやすく、親の希望が取り入れられやすい体制です。
養護学校などでは、就労へ向けた実践的な実習が行なわれることが多いですが、見晴台学園は心を育てる教育をしていると自負しています。
積極的な経験を積むことで自己評価が高くなり生きる力がつくはず。
きっと他の学校に行っていたら不登校・引きこもりになっていたのでは?と思っています。

【見晴台学園】
名古屋市中川区柳森町1911
TEL 052-354-0354
gakuen@miharashidai.com
http://www.miharashidai.com/
posted by iCASC at 13:30|
インタビュー(訪問事業)